SSブログ

雇用の安定と職業の安定 [横断学習]

目的条文に頻出の「職業の安定」と「雇用の安定」。
いったい何が違うのか?
マインドマップで整理してみました。

雇用の安定2.png
職業の安定2.png


☆ポイント☆
「職業の安定」は集団の職業の安定を、
「雇用の安定」は個々人の雇用の安定を指す。

例えば、高年齢者や障害者といった集団の安定を目指す場合は「職業の安定」と使います。
雇用保険法の高年齢雇用継続給付や、育児休業給付などは雇用の継続が困難になった
「個人の雇用の安定」を図るためのものですから、「雇用の安定」を用います。

雇用保険法の場合は雇用の安定も職業の安定も目的条文で用いますが
使い分けは出来るでしょうか?

 雇用保険は、労働者が失業した場合及び労働者について
雇用の継続が困難となる事由が生じた場合に必要な給付を行うほか、
労働者が自ら職業に関する教育訓練を受けた場合に必要な給付を行うことにより、
労働者の生活及び雇用の安定を図るとともに
求職活動を容易にする等その就職を促進し、
あわせて労働者の職業の安定に資するため、
失業の予防、雇用状態の是正及び雇用機会の増大、
労働者の能力の開発及び向上、その他労働者の福祉の増進を図ることを目的とする。

「あわせて」から下の条文は雇用保険二事業を指しています。
雇用保険二事業には被保険者だけでなく、失業者も含めますから
雇用よりも範囲を広くして「職業の安定」としています。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。